「西の善き魔女1(荻原規子)」感想
ファンタジー小説が読みたいなと思って調べてみると、
国内作家さんでファンタジーといえばこの御三方が有名らしい。
・荻原規子
タイトルをざっと見た中では、この「西の善き魔女」に一番惹かれたので、まず最初に読んでみることにした。
やっぱり慣れ親しんだ西洋ファンタジーが一番好き。
表紙はこんなかんじ。2社から出てるみたい。
個人的には、小説に絵がついているのは嫌いです。
文章を読んで自分の頭の中に世界を作りたいのに、キャラクターの絵を描かれちゃうとイメージが固定されちゃうから。
想像の余地を殺されちゃう感じ。
なので中公文庫が欲しかったけど、ほとんど角川文庫のしかなかったから(やっぱりこういう絵がないと売れないんですかね・・・)、ある分だけ中公買って残りは角川で埋めました。
人によっては見ると発狂しそうな本棚になる予感・・・!
さて、以下感想です。
さすが一般文芸の文庫本だけあって、読み始めるなり少々とっつきにくさを感じました。
今まで児童文学やネット小説ばかり読んでいた弊害ですかね?
聞いたことない単語がぽんぽん出てくる(笑)
「根雪」とか「泥炭」とか。
セリフの言い回しはなんだか古めかしく芝居がかっているように感じたけど、これはすぐに気にならなくなった。
一番気になったことは、現実にあるおとぎ話のタイトルが登場したこと。
きっとこれから重要な意味を持ってくるであろう要素なんだけど、それ見た瞬間、物語の世界から現実に引き戻されてしまった。
異世界への没入感が好きでファンタジー小説を読むタイプなので、世界観を壊されるのが苦手。
馬車での旅程を「ドライブ」と表現されていたのもひっかかった。
しかし内容自体は好きな方。
主人公は一介の村娘と思いきやすごい人と判明。
登場人物もみんなキャラ立ってる。
きっとこれから壮大なストーリーが待ち受けてるんだろうな・・・!という予感をひしひしと感じさせる第1巻でした。
最後の巻まで読み切ってから改めて評価します。