「西の善き魔女2(荻原規子)」感想
さて、西の善き魔女シリーズ第2巻です。
舞台がこれまでの場所から修道女学院に変わりました。
展開としては好きです。
まさか行かないよね?と思ってたらあっさり入学することになってちょっと驚きました(笑)
しかしあっさり退学することになって「あっ・・・ですよね・・・」。
個人的にはもっとしっかりがっつり長々と学生生活描いてほしいところでしたが、
おそらくこの作家さんはプロなもんだから単行本単位で物語を構築しちゃうんでしょうね。
まあ次なる舞台にまんまとワクワクさせられて終わったので、ヨシです。
気になるポイントはやはりあったので書いちゃいます・・・。
第1巻からうすうす感じていたことではありますが、BL、百合、腐女子、同人といった要素を思いっきり入れてきました。
別に抵抗があるわけではないんですけど、こう、現実に引き戻されるというか、
狙ってる感がありすぎて冷めてしまいます。
出版も商売ですから仕方ないんですかねー。
やっぱり私は世界観をしっかり保ってくれるファンタジーが好きなんだと思う。
「西の善き魔女1(荻原規子)」感想
ファンタジー小説が読みたいなと思って調べてみると、
国内作家さんでファンタジーといえばこの御三方が有名らしい。
・荻原規子
タイトルをざっと見た中では、この「西の善き魔女」に一番惹かれたので、まず最初に読んでみることにした。
やっぱり慣れ親しんだ西洋ファンタジーが一番好き。
表紙はこんなかんじ。2社から出てるみたい。
個人的には、小説に絵がついているのは嫌いです。
文章を読んで自分の頭の中に世界を作りたいのに、キャラクターの絵を描かれちゃうとイメージが固定されちゃうから。
想像の余地を殺されちゃう感じ。
なので中公文庫が欲しかったけど、ほとんど角川文庫のしかなかったから(やっぱりこういう絵がないと売れないんですかね・・・)、ある分だけ中公買って残りは角川で埋めました。
人によっては見ると発狂しそうな本棚になる予感・・・!
さて、以下感想です。
さすが一般文芸の文庫本だけあって、読み始めるなり少々とっつきにくさを感じました。
今まで児童文学やネット小説ばかり読んでいた弊害ですかね?
聞いたことない単語がぽんぽん出てくる(笑)
「根雪」とか「泥炭」とか。
セリフの言い回しはなんだか古めかしく芝居がかっているように感じたけど、これはすぐに気にならなくなった。
一番気になったことは、現実にあるおとぎ話のタイトルが登場したこと。
きっとこれから重要な意味を持ってくるであろう要素なんだけど、それ見た瞬間、物語の世界から現実に引き戻されてしまった。
異世界への没入感が好きでファンタジー小説を読むタイプなので、世界観を壊されるのが苦手。
馬車での旅程を「ドライブ」と表現されていたのもひっかかった。
しかし内容自体は好きな方。
主人公は一介の村娘と思いきやすごい人と判明。
登場人物もみんなキャラ立ってる。
きっとこれから壮大なストーリーが待ち受けてるんだろうな・・・!という予感をひしひしと感じさせる第1巻でした。
最後の巻まで読み切ってから改めて評価します。
「魔法使いのハーブティー(有間カオル)」感想
本屋さんの古本コーナーでフラフラしていたところ、タイトルに惹かれました。
表紙のイラストはアニメ調だけど、なんだか爽やかだからアリ。
裏表紙のあらすじには、こう書いてあった。
(主人公)が約束させられたのは———
「魔女の後継者として、真摯に魔法の修行に励むこと」
えー!面白そう!魔法の修行とか好きなんだよなーと思って買いました。
以下、感想。
結論から言うと私は好きではなかったので、読みたくない方はスクロールしないでください。
親戚をたらい回しにされている主人公が、夏休みの間、とあるカフェで預かってもらうことになった。
そのカフェのオーナーが魔法使いで、しばらく置いてあげる代わりに、魔法の修行をしなさいというもの。
この筋書きなら、すごく面白い話になりそうなのに、そうはなりませんでした。
読み始めて数ページで感じたこと。
とにかく描写がくどい。しつこい。読んでも読んでも話が前に進まない。
例えば登場人物の特徴的な説明を繰り返すのって連載物とかでよくあるけど、
それは前に読んだときの記憶を思い起こさせるために書くのであって、
一冊の本の中でしかも常に全面にいる主要人物に対して書くのは変だと思った。
あっさりした表現(○○色の瞳とか)なら多分気にならないのだろうけど、
癖のある表現を使うもんだから、個人的にはすごく気になった。
それと本題の「魔法の修行」に至るまでもすごく長く感じた。
読み終えて分かったことだけど、魔法というのはいわゆる魔法ではなかったから、
本当の意味での魔法を期待して読んでいたせいでそう思ったのかもしれない。
いざ始まった修行の内容も、薄い。
結局この物語における「魔法」っていったい何だったんだろう。
カフェのお客さんが抱えてている問題をオーナーが解決していくというストーリーの進め方からすれば、人を細かに観察して色々なことを察する占い師のコールドリーディング的なこと?
それとも主人公が魔法の修行をしていく意味からすれば、過去のトラウマを克服するための精神的な思考方法のこと?
最後までよくわからなかった。なぜなら、終盤の展開がヤバかった。
ずーっとほのぼのしたほっこり系ストーリーだったのに、残り数十ページというところでいきなり主人公やオーナーに躊躇なく暴力をふるい監禁する犯罪者が登場。
さらに心を許して信頼しきっていたオーナーや周囲の人物たちについて、「あの人たちは誰?」「今まで一体誰と一緒にいたの?」などのホラー要素をぶっこみ。
最終的には強引に丸くまとめていたけど、正直納得できなかったし後味が悪すぎる。
シリアス展開を入れるにしても、内容がハードすぎてひとつの物語としてまとまっていないように感じました。
しかし検索してみるとかなり高い評価を得ていたので、私が世間離れしているようです。
古本を集めるのに、古本屋に行くべきかネットで買うべきか。
まず何が読みたかったかというと、懐かしい本です。
子供の頃に何度も読み返した本を、また読みたくなって。
しかしここで障害がひとつ。
子供の頃に好きだった本って、翻訳物の分厚いファンタジー本だったんですよね・・・。
つまり、ハードカバー。でかい。重い。高い。
正直言って、一冊何千円もするような本、私の経済状況では・・・買えない・・・。
そこで思いつきました。
中古、つまり古本を探してみればいいのでは?
(調べてみると、古本の場合は著者に還元されないらしい。ごめんなさい。生活に余裕ができたら改めます。)
そこで検索してみると、やっぱり古本で買えるみたいですね。ありがたい。
でもなんだか、見た目に違和感が。
なんでだろうと思っていたのですが、ものによっては今はソフトカバーとか文庫版が出ているらしい。
これはいいですね。
大人になると落ち着いて何時間も本にかじりつける環境はなかなか得られないし、
外はもちろん、家の中でもあちこち気軽に持ち歩けるのは助かる。
しかしここでまた落とし穴ー!!!
ぐうたらな私はオンラインショップでぽちぽち注文したのですが、
ネットで画像を見て適当に買っちゃったので、
文庫本からでかいハードカバーまで色んなタイプの本が来てしまった。
ちゃんと出版社・レーベル・サイズ・体裁などなど確認してから買わないといけないようです。
それと「ファンタジー小説 おすすめ」で検索して出てきたのをこれまた適当にぽちったため、いざ届いてパラパラめくってみると大人が読む本ではなかったり。
(漢字が変換されていない、行間が広すぎるなど)
やはり先に古本屋に行ってイメージをつかんでおくべきだった・・・。
そう反省してから、実店舗へも行ってみました。
実店舗のほうが、クオリティは高いかも。
汚れている本はほとんどなく(ネット注文したものは汚れていたりにおいが気になったりするものがあった)、古さを感じさせるものは同じタイトルでも100円コーナーに並べられてる。
メジャーなもの、新しいもの、国内作家さんのものは、古本屋。
マイナーなもの、巻数が多いもの、翻訳ものは、よくよく下調べをした上でオンラインショップで買うのがよさそう。